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12月11日-05号

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  1. 西海市議会 2009-12-11
    12月11日-05号


    取得元: 西海市議会公式サイト
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    平成21年 12月 定例会(第4回)      平成21年第4回西海市議会定例会議事日程(第5号)                     平成21年12月11日(金)                     午前10時開議日程第1 市政一般質問(通告順位16番)    (日程第2 議案第98号から日程第19 議案第115号までの18件一括上程)日程第2 議案第98号 西海市税条例の一部を改正する条例の制定について日程第3 議案第99号 西海市立大島幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について日程第4 議案第100号 西海市犬取締条例の一部を改正する条例の制定について日程第5 議案第101号 西海市営住宅管理条例の一部を改正する条例の制定について日程第6 議案第102号 西海市営特定公共賃貸住宅管理条例の一部を改正する条例の制定について日程第7 議案第103号 公の施設の区域外設置に関する協議について日程第8 議案第104号 西海市四本堂公園の指定管理者の指定について日程第9 議案第105号 西海市八人ヶ岳公園の指定管理者の指定について日程第10 議案第106号 平成21年度西海市一般会計補正予算(第3号)日程第11 議案第107号 平成21年度西海市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)日程第12 議案第108号 平成21年度西海市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)日程第13 議案第109号 平成21年度西海市下水道事業特別会計補正予算(第2号)日程第14 議案第110号 平成21年度西海市交通船特別会計補正予算(第2号)日程第15 議案第111号 平成21年度西海市特別養護老人ホーム大崎やすらぎ荘特別会計補正予算(第2号)日程第16 議案第112号 平成21年度西海市介護保険特別会計補正予算(第2号)日程第17 議案第113号 平成21年度西海市水道事業会計補正予算(第2号)日程第18 議案第114号 平成21年度西海市工業用水道事業会計補正予算(第2号)日程第19 議案第115号 平成21年度西海市立病院事業会計補正予算(第2号)        平成21年第4回西海市議会定例会会議録                              (第5号)招集年月日    平成21年12月4日招集の場所    西海市議会議場開会(開議)   12月11日 午前10時0分 宣告(第8日)応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員(凡例) ◯出席 ▲欠席 ×不応招 ▲◯公務欠席     1 平井満洋   ◯     11 永田良一   ◯     2 朝長隆洋   ◯     12 杉本秀伸   ◯     3 小嶋俊樹   ◯     13 佐嘉田敏雄  ◯     4 宮本一昭   ◯     14 井田利定   ◯     5 山口好晴   ◯     15 浅田幸夫   ◯     6 中尾清敏   ◯     16 佐々木義信  ◯     7 平野直幸   ◯     17 田口 昇   ◯     8 吉田年位   ◯     18 岩本利雄   ◯     9 田川正毅   ◯     19 中里 悟   ◯     10 杉澤泰彦   ◯     20 中野良雄   ◯地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名     市長        田中隆一   西彼総合支所長   前田穂積     副市長       一瀬修治   西海総合支所長   太田利幸     総務部長      竹口一幸   大島総合支所長   磯田和司     企画振興部長    葉山千年   崎戸総合支所長   藏前龍日出     市民環境部長    川添 昇   会計管理者     本川信作     保健福祉部長    澤田洋子   総務課長      繁山 均     産業振興部長    松永勝之輔  財政管理課長    冨永敬二     建設部長      山道秀孝   上水道課長     小川 学     行政改革担当理事  中浦久幸   教育長       野田憲佑     さいかい力創造室長 山崎琢磨   教育次長      吉田 浩職務のため出席した者の職氏名     事務局長      江木繁美   書記        早崎正樹     午前10時0分 開議 ○議長(中野良雄)  おはようございます。 ただ今の出席議員数は20人です。 定足数に達していますので、これから、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配布のとおりです。 △日程第1 市政一般質問 ○議長(中野良雄)  日程第1 市政一般質問を行います。 9番、田川正毅議員の質問を許可します。 9番、田川正毅議員。 ◆9番(田川正毅) 〔登壇〕 おはようございます。 それでは、早速通告いたしておりました2問について質問いたします。 まず、1問目の国道202号線、大瀬戸樫浦-板浦区間の改良工事の進捗状況と周辺整備計画について、市の方針を伺います。 今年度、国道202号線大瀬戸樫浦-板浦区間の改良工事が始まりました。この区間は、大瀬戸-雪浦側区間とともに、幅員が狭い上、見通しも悪く、大型バスやトラックの離合が極めて困難な場所であり、事故も多発していたために、国、県に対し繰り返し陳情活動を行ってきたところであります。この2区間の整備により、周辺住民の安全確保はもとより、長崎-佐世保間の交通ルートとしての利用が予測され、また、大型バスによる西海市周遊観光ツアーなども可能になるために、西海市の経済的効果や観光開発の促進が大きく期待できます。 一日も早い完成を望むわけでありますが、改良工事の進捗状況と今後の計画についてお尋ねいたします。 また、この改良工事に伴い、市営駐車場市民プール、農産物販売所ふれあい市などの移転問題が発生いたします。 まず、市営駐車場についてでありますが、平成18年5月、第1回大瀬戸地区地域審議会において、西海市は松島住民や電源開発職員分の駐車ができるようなスペースを現状分以上確保したいと述べられておりますが、これまでの経緯と現状をお尋ねいたします。 また、駐車場予定地として板浦市民プールも検討され、大瀬戸運動公園内への移転計画もあるようですが、お尋ねいたします。 市民プール移転が事実とすれば、これを機に屋内温水プールの建設を提言いたします。高齢者や障害を持たれる方のリハビリ、健康保持のためにスロープや手すり等を備えた機能回復を図るプール、就学前や低学年の子どもたちが安心して泳げる低水位プール、大学生や社会人が健康増進、あるいは本格的なトレーニングができるプール、以上のような多目的プールの建設は、多くの市民が利用でき、健康増進が図られ、まさに「健康の里さいかい」の象徴ともなり得ると考えます。 また、建設に際し、国の補助対象となる太陽光パネルLEDライトなどの新エネルギーを使用することでエコタウンの実践が図られます。加えて、温水化のための燃料として来年4月に完成が予定される長崎南部森林組合の製材所から排出される木片等を加工した木質ペレットを使用することでランニングコストの低減化を図り、バイオマスタウン構想の実現も可能となります。 田中市長の大いなる決断を望みますが、お尋ねいたします。 2問目の西海市の森づくりについて質問いたします。 私はこれまで平成17年6月、第1回西海市議会において、広葉樹の森、西海の森づくりと題し、森林組合と連携した製材所、加工所建設、市内全小学校においての植樹、荒廃農地への広葉樹の植樹を提言いたしました。また、平成20年6月議会においては、水源涵養対策としての森林整備と都市と田舎の交流促進、学習の場としての里山再生を提案しております。さらに、今年3月議会においても、高齢者のための森林リハビリ、福祉の森、子どもの健康と情操教育のための森の幼稚園事業を提言しております。 3度の提言に対し、市長及び担当部局のご答弁は、いずれもすばらしい提案である、前向きに検討するでありました。しかし、いまだに西海の森はおろか、西海の林の兆しさえ見ることができません。行政の継続性も考慮された上で、田中市長の考えをお尋ねいたします。 1問目の温水プールにかかる自然エネルギーの活用や2問目の西海の森づくり事業、どちらも政府与党、鳩山政権が世界に向けて発信した鳩山イニシアティブで知られる地球温暖化対策事業温室効果ガス削減政策であるため、さまざまな助成措置が各省庁及び団体より講じられております。世界の潮流、国策を先取りし、活用した市政運営をお願いいたします。 2問とも政策提言であります。今年最後の一般質問、情熱あふれる前向きなご答弁を期待し、登壇での質問を終わります。 再質問は自席にて行います。 ○議長(中野良雄)  答弁を求めます。 田中市長。 ◎市長(田中隆一) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。一般質問最終日となりました。本日もよろしくお願い申し上げます。 9番議員の1問目、国道202号線改良についてお答えをいたします。 まず、1点目の進捗状況と今後の計画でございますが、長崎県県北振興局におきまして、現在、用地測量をほぼ完了し、用地買収交渉が進められているところでございまして、市有地につきましては、用地買収及び移転補償の契約が完了し、旧特産品直売所につきましては既に解体、除却を完了いたしております。 工事の着手状況につきましては、現在、当工区において難工事になると思われます今川鉄工所付近の地山掘削と大型暗渠及び大瀬戸郵便局前の埋め立て、水路工事を優先して着手をしており、平成21年度当初予算ベースで約40パーセントの進捗率であると伺っております。 来年度は樫浦桟橋待合所市営駐車場等の公共施設の移転を計画しておりますので、これらの移転完了後、改良工事に着手することになると思われます。 なお、バイ潟フェリー桟橋付近につきましては、フェリー施設移転整備完了にあわせて着手する予定でありますが、市といたしましても、早期完成を目指して県当局へ働きかけと協力を行ってまいりたいと存じます。 次に、周辺整備でございますが、国道改良後に残された旧国道敷につきましては、市道に移管したいとの意向を県から示されており、市としましても、住民の利便性確保の点から市道として管理する必要があるものと考えております。 しかしながら、工事に伴う大瀬戸ふれあい市の移転先や瀬戸地区公民館周辺の老朽化した公共施設等の再編整備も勘案しながら、当該国道敷の有効活用について、今後、検討を重ねてまいりたいと存じます。 次に、駐車場の確保でございますが、今回の改良工事でつぶれる予定となっております駐車場の区画は、綿刈屋・源太島の本・バイ潟駐車場を合わせて131区画でございます。その代替案として検討をしておりますのが、源太島の本第2駐車場を利用した立体駐車場の整備及び大瀬戸プールを移転し、その跡地を利用した駐車場の整備であり、これにより必要な区画数を確保したいと考えているところでございます。 また、松島住民の利便性を考慮し、樫浦桟橋待合所に近接した綿刈屋駐車場の一部を時間貸し駐車場として整備を図りたいと考えております。 なお、これには費用もかなり要しますので、国の地域活力基盤創造交付金など特定財源の確保を図りながら進めてまいりたいと存じております。 次に、市民プールの移転に伴う議員ご提案につきましては、まさに現在のエコ社会の流れに沿ったご提言であり、「健康の里さいかい」を実践していく上でも理にかなったものと受けとめております。 現在進められております国道202号線改良に伴う駐車場確保のための対策といたしまして、立体駐車場や民有地の買収など、さまざまな検討を行った結果、現在の大瀬戸プールを移転し、その跡地を活用することが最も投資効率がよいとの判断に至った次第でございます。 議員ご提案のような機能を備えたプールは私どもも理想とするところではございますが、財政困難な折の費用対効果など総合的に考慮したとき、非常に困難であるのではないかと判断をいたしておるところでございます。 ただ、これからの施設整備を図る上では、自然エネルギー等の活用は大変重要であると認識しており、プールの建設に当たりましても、例えば、施設の屋根や日陰をつくるためのひさしに太陽光パネルを設置して電気代の節約を図り、温水シャワーに活用するなど、できる限りエコに配慮した施設づくりを研究してまいりたいと考えております。 次に、2問目の西海市の森づくりについてお答えいたします。 西海市の森林行政の現状と今後の方針についてでございますが、西海市には国有林を除く森林面積が1万1,727ヘクタールございます。そのうち、人工林が4,954ヘクタール、天然林が5,967ヘクタール、その他が806ヘクタールであり、県内でも有数な林業地帯でございまして、営々として整備された人工林は10年後ぐらいから本格的な伐期を迎えようといたしております。このような状況でありますので、利用間伐や作業道の整備を行っているところでございます。 また、平成7年度から実施をしてきております森林基幹道西彼杵半島線は、地域林業の活性化、農山村の生活環境の改善を図ることはもとより、森林資源を林野火災から守るための防災機能、各種施設へのアクセス道路としての機能を備えた高規格の林道でありまして、平成26年度完成を目指し、順調な進度を見せているところでございます。 長崎南部森林組合では、市内産の間伐材を製材し、今年度、西海支所の事務所横に製材所の建設工事に着手いたしました。これは付加価値を高めて、長崎県で唯一のヒノキのブランド化を図ろうというものでございます。特に、西海地域のヒノキは九州でも最高の評価であり、市場でも他の地域のヒノキと比べて高値で取引をされております。 こうした現状でありますので、西海市の森林整備はさらに進展するものと確信をいたしておりまして、今後もこれらの事業を積極的に進めていく所存でございます。 次に、健康の森、子どもの森などのさまざまなご提案についてでございますが、長崎県では平成19年度から23年度までの5カ年間、1世帯当たり500円のながさき森林環境税を利用し、ながさき県民参加の森林づくり事業を実施しております。この事業は、森林や林業に関する研修会の開催や荒廃している竹林や風倒木森林の管理整備、森林体験活動の支援などを行う事業団体へ200万円を上限として補助を行うものでございます。 今年度におきましては、西彼町の1団体が申請を行い、採択をされております。この団体が実施する事業は、荒廃する竹林を整備することで、竹の侵入により失われつつある地域里山の環境を維持し、近隣の小学生や中高生、地域住民へ里山保全の必要性を啓発する事業でございます。竹でおもちゃをつくったり、竹林の間伐体験をしてもらうことで、小学生等に竹や森林の大切さを身近に感じてもらう目的も含まれております。 本市としましては、この事業を積極的に活用していこうと考えておりまして、来年度のながさき森林(もり)づくり事業には多数の団体に申請していただき、多くの方々に森林に対する関心を持っていただけるように、広報誌やウエブサイトを活用し、市民の皆様へアピールしていきたいと考えている次第でございます。 また、モデル的に、ドングリの木を中心とした子どもの森づくりを現在検討したいと思っております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  ありがとうございます。 半分積極的かなと思いましたけれども、最初に、国道202号線改良について進捗状況をお伺いしたわけですけれども、一番ネックは、やはりこの意義ですね、これを十分理解していただきたい。このことによって、本当にあの道は通りづらかったり、通学路にも指定されて本当に危なかった。そういう中に、この改良事業を待ち望んでいたわけですけれども、これはそれだけにとどまらず、西海市全体の利益に大きく貢献する。これまでもいろんなバスツアーとかが旅行会社で企画された。しかし、雪浦川橋と現在の場所が障壁となって、なかなか3台、4台の旅行の計画が立てられなかった。本当に景観もいいし、国土交通省によって風景街道ということで指定されて、JTB等も検討した。しかし、やはりその2カ所でなかなかできないということで断念されている。しかし、魅力あるルートだということで考えておられるようです。 それを考えると、物流の促進、いろんな意味で海産物、農産物を運ぶときにも大型トレーラーとか、そういうのも可能になってくる。あの2カ所さえできればという気持ちは、大瀬戸町民だけじゃなくて、特に西海町、そして、ひいては、先ほど言いましたけれども、周遊道路と、ぐるっと一周バスツアーとか、そういうことも可能であると。崎戸までも行ける。長崎から来られたほとんどの方は、大瀬戸の交差点から右折して大串のほうに現在行っている状況なんです。それも個人的なツアーぐらいなもので、大型は決して組めない。そしてまた、先ほど周遊ということを言いましたけれども、風景街道だけじゃなくて、遠藤周作まではよく来る。そこから先は行けない。魅力はあるんだけれどもということですけれども、黒崎出津の教会ですね、それと中浦ジュリアン、横瀬の教会、こういうふうに祈りのルート開発とか、これはこの道さえできれば本当に実現可能になる。それだけ魅力あふれる可能性を秘めた道路改良だと私は思っております。 これは大瀬戸町民、あるいは松島の人とかそういうことじゃなくて、西海市全体の利益につながると私は思っております。しかし、そういう大きな事業で、みんなが助かることで、松島の方が1点気になるわけですけれども、不便を被ると。駐車場にしても、図面を皆さん持たれていると思いますけれども、今まで何台あって、そして、板浦プールまで行く人がどの程度出てくるのか。これはみんなの利益であっても、一部の人の犠牲の上に成り立ってはいけないと私は思いますので、そこはきちんと具体的に、用意はしていいけれども、板浦までに何人の人が通うことになるのか、再度お願いします。 ○議長(中野良雄)  竹口総務部長。 ◎総務部長(竹口一幸)  現在の駐車場の台数と今後どうなるかということでございます。 現在、駐車場につきましては、このバイパスにかかわるルートに影響が出る駐車場としましては、綿刈屋の駐車場が87台でございます。源太島の駐車場が53台、バイ潟の駐車場が33台で173台、現在これにかかる駐車場の分でございます。 それで、残る部分もございまして、この道路によりましてつぶれていく駐車場が合計しまして131台分がつぶれると。現在の駐車場の中で判断をしますと、42台分が残るということでございます。 今後、これをどのようにするかということでございまして、約206台ほどをめどにして駐車場の整備をするように計画をしておりますけれども、新しい駐車場の考え方としましては、綿刈屋の駐車場を33台、これは残りの分をそのまま使うということです。それから、バイ潟の駐車場で9台、源太島第2ということで、現在の駐車場がありますけれども、これを一部立体化しまして源太島第2ということをしまして、これで43台、それから板浦の駐車場、これはプールの跡地を利用した駐車場といたしまして121台、合計の206台を確保したいということでございます。 全体で比較しますと、この予定どおりいきますと75台ほどは増えるという計画で、今現在、計画を進めているところでございます。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  私の質問の仕方が悪かったのかと思うんですけれども、私がお聞きしたのは、桟橋からプールまで約500メートル。プールまで行かざるを得なくなる人がどの程度いるのか。今から特におわかりになると思いますけれども、あの桟橋から500メートル近く、具体的に正確な距離はわかりませんけどね、あれだけの距離を雨風の中、誰が喜んで行くのかな。そして、時間に間に合わないと。船は基本的に一分一秒待ちませんので、あそこにとまってぎりぎり今まで間に合っていた人が、あそこにとめんばばいと。やっぱりそこに10分、20分と、私たちにとってはあまり意識がないかもしれないけれども、松島の方にとっては、その10分、20分が非常に大事である。そういうことを考えたときに、その利便性ですね、その苦しみ、それを市長、十分理解していただきたいわけです。 そこで、実はこの松島の方の苦悩というのは、西海市になって、離島部を抱える西海市ということで、大島大橋ですね、あれは当時700円していたんですけれども、みんなで下げようじゃないかと、同じ市民じゃないかと、こういう話で、西海市議会一丸となって、陳情も含めて要望をしてきた、値下げしてくださいと。現在でも無料化しましょうと。私も賛成です。全員賛成でそういうことをやってきたわけですけれども、残念ながら、実は市営の松島丸の乗船料、これの値上げ案が出たときに反対したのは、みんな自分たちのところは下げてください、利便性が不平等だと言いながら、松島の方は値上げについてはほとんどの方が賛成された。当時、本当に3名ぐらいだったと思うんですよ。それは私にとっては非常にショックだった。不平等じゃないか、市民同じじゃないかということで、そういう意識なのかなと。ちょっとこれはそういう中で、松島の人は本当に悲しかったんじゃないかな。財政難とわかっていますよ。しかし、財政難だけれども、そこはできないとか、猶予しようというのが行政の役割じゃないのかなと。商売じゃありませんから。 ちょっと市長、その点、500メートルの距離をどう考えるかと、もう1点、そのときに市長は値上げに賛成されたのかされていないのかお願いします。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  駐車場のバイパスの開通に伴う代替地につきましては、今議員がおっしゃられたような観点から、かなり物色というか、対応をさせていただきました。特に、もっと近いところ、有利なところがございますので、かなり何回となくお願いも交渉もさせていただいたわけでありますけれども、どうしてもなかなかそこら辺についてのご理解が得られなかったという状況でございまして、やむなくこのプール用地を駐車場として考えなければいけないということにほぼなっておる状況でございまして、議員おっしゃられたような思い、全く同感でありますけれども、今現在が大変厳しいという状況のようであります。 2問目の松島丸の料金値上げについては、私は率直に申し上げまして賛成をさせていただきました。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  賛成ということで、それは当時、総務常任委員会で可決したことであって、ほかの人も賛成せざるを得ない、委員会主義ということで。思いは値上げは反対だったんだろうと善意で解釈いたしますけれども、特に今、松島の島民の方だけの話じゃなくて、松島には火力発電所、大瀬戸町時代から現在に至るまで、本当に私たちはお世話になった。大瀬戸がここまで来れたのは、電発があったからこそという思いを大瀬戸町民の方はほとんど持っておられる。現在でも税収とか雇用について大きく貢献されておられるわけですけれども、ここで値上げについて、その時期にも松島火力発電所が負担を強いられたりとか、本当によく協力されてこられたんじゃないかな。しかし、西海市では企業誘致ということで、企業誘致条例で優遇策をいろんな条件を提示して迎えようとしている。たとえ少数であっても、いい条件でということでされている。電発も恐らくいろいろされているとは思うんですけれども、本当に大事にしていただきたい。何か釣った魚にはえさはやらないという、嫁さんもらったときの話でしょうけど、私はその経験がなかけんわからんとですけどね、やっぱりそれはいかんちゃないかなと思うとですよ。やっぱり貢献されてきたわけですから大事にしないと。 これにはまだ松島の人には悲しい思いとか、たくさんあるんですよ。ちょっとの違いで船が出てしまった、何時間も待たなくちゃいけない。そういうときにテレビもない。テレビぐらいつけてくださいよ。そして、あそこは風雨にさらされて北風が強いんですけれども、車に乗るわけですね、市長、松島の方がですね。松島桟橋に来たときに、タクシーとかバスに。そのときに雨にぬれながら乗らなければならない。そういうときに、ちょっとした下屋をつけてやろうじゃないか。そのとき市長は心ならずも料金値上げに賛成された。しかし、松島の人の気持ちはよくわかる。電発に対しても、恐らく私と同じように感謝の念を持っておられると思いますけれども、財政難とはいえ、せめてテレビの1台、あるいはお年寄りが安心して傘を差さずに車に乗れるように下屋をつけてくれる、こういう要望についてはどう思いますか。市長、その見解をお願いします。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  これは松島に限らず、大島、崎戸も含めてですが、西海市の離島につきましては、医療の問題も含めて、特に交通手段、相当西海市民として、やっぱり地域の方々からしますと不公平感があるわけですね。これは旧来からの立地条件といえばそれまでですけれども、やっぱり少しでもそういった不公平感をなくすというのは、これは行政挙げて取り組まなければいけないと、このように思います。 したがいまして、今のお年寄りのバスの乗り降りについても、ぬれないようにという配慮につきましては、これは私も十分心して今後対応していかにゃいかんと、このように思います。 それと、こと松島について申し上げますと、旧三井松島の炭鉱の遺構もああいう形で残っておりますし、また、島民の方々が自発的に何とか島おこしをしようということで、観光協会、行政も一緒になってでありますけれども、桜坂の桜の名所をもっとPRして、多く交流人口を増やそうという自主的な動きがあっておりまして、何とか「龍馬伝」を機に、この西海市に多くの方々が来ていただくと。あわせて松島にあの桜坂を含めて、松島の歴史的な遺産にも目を向けていただけるような、そういう環境整備をやっぱりしていかんばいかんというふうに思っております。 そういった中で、多くの方々があの松島を知っていただく中で、以前からの懸案であります松島架橋というものも、いずれは夢じゃなくなるんじゃないかなと、こう思っておりまして、その望みも捨てずにやっていかんばいかんと。そして、高齢化がかなり進んでおる地域でもございますので、そういうところにも配慮をした行政施策、サービスを今後とも図っていかんばいかんというふうに思っております。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。
    ◆9番(田川正毅)  松島に対する思いは、松島があったからこそ、現在の市長があると私は思っているんですけれども、本当に大事にしていただきたい。これは離島も含めて、ほかの江島、平島、あるいは藤原地区も含めて、本当に苦しんでいる。財政難は財政難として、今できること、最低限ここはできるというようなことは、ぜひすぐやっていただきたい。これはやりたいとか思うとか、検討したい、進めていきたいというのはわからないんですよ。次に聞いたときも、現在進行中ですとか検討中ですと、そういうことで、どんどん先送りされる。いつまでにやるのかと、そういうことをきちんと持って進めていただきたい。簡単でしょう、テレビとか下屋をつくるのは。市長特別枠でできるんじゃないですかね。テレビについても、ちょっと待って、観光開発ということですけれども、ただテレビを見るんじゃなくて、あそこの松島まで渡るときに、大型テレビじゃない、薄型テレビでも、松島の観光地をずっとビデオで流せば、行く前からわかるんじゃないですかね。それこそが具体的な観光開発。何かしたいんじゃなくて、こういう具体的なことを進めていきたいというのが即効性があって、多くの方がすぐ理解できることだと思います。 ですから、その点はすぐやっていただくということを私は期待して、ここら辺でその点についてはやめますけれども、駐車場については努力されたんじゃないかなというのは十分わかります。しかし、今後も可能性を残して、少しでも遠くならないように検討していただきたい。もし機会があれば、そういう土地購入も含めて、いつかチャンスが来るかもしれない、そういうことで検討していただきたいと思います。 それでは、時間もありませんので、温水プールについてお話を伺いたいと思うんですけれども、まず、人が元気、自然が元気ということで、「健康の里さいかい」、これはずっと言い続けてきた。どういう方々が、ああ、本当に西海市は人が元気で自然が元気で健康の里なのか体感されているのかな、実感されているのかなと私は疑問なんですけれども、それぞれのスポーツとか、そういう場に臨んでいる方は、どこでもやっているスポーツもあるわけですよね。さすが西海市というようなことがあって初めて、このスローガンが生きてくるんじゃないのかな、私はそう思うわけですけれども、プールこそ、どこにもない。西海市の温水プールは、高齢者や障害者にとって本当に優しい。けがをしたお年寄りがリハビリをするためにも、すぐ活用できる。子どもたちが本当に安心して低水位で事故がないように楽しめる、幼稚園から小学校低学年まで。そしてまた、大学生とか中高生が本格的に西海市で水泳を勉強したい、よそからやってきて練習する。あの総合グラウンドは、陸上競技場とかテニスコート、そして、近隣には大瀬戸中学校、西彼杵高校のグラウンド、いろんな大会が集中して行われる、そういう恵まれた場所でもある。そういうときに、いろんな大会が終わった後に、クールダウンで温水プールで少し体を和らげてシャワーを浴びて帰れる、まさに合宿等に利用できるんじゃないかな。これは私の個人的な思いですけれども、ぜひそうあってほしい。 そういう中で、障害者とか高齢者、病後、病中の方に対して、温水を使った治療がどの程度効力があるのか、私は素人でわかりませんので、保健福祉部長、そこら辺についての見解をひとつお願いします。 ○議長(中野良雄)  澤田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(澤田洋子)  今ご指摘のように、古くから温水、いやしという観点から、温泉を使った療養とか、また、それだけじゃなくて、さらにそれを健康増進につなげて、例えば、その中で歩いて、それによって筋力をつけたり、それから、温めることによって血液循環をよくして、そして血糖値を下げたりとか、そういうふうなことの新しい取り組みもなされていることは承知をしておりますけれども、具体的に科学的にされたデータもございますが、今ここでは持ち合わせはしておりません。そういう認識はいたしております。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  本当に文献等も含めて、学会でも温水プールの効能というのは非常に高く評価されている。体育施設にそういうところまで踏まえた施設がどこかあるのかな。本格的なプールと障害者、子どもたちにも優しいプール。スロープをつけて、手すりをつけて、利用時間も、西海市にはいろんな福祉団体がございますけれども、そういう人たちが横づけして、みんなでそういう治療ができる、そういう可能性も秘めているわけです。 先ほども言いましたけれども、大学合宿等がですね、社会人ですね、そういう人たちが来るときに、いろんな自然の山を走ったり、最後にはプールとか、そういう可能性もある。それも一つの企業誘致じゃないのかな。ひょっとしたら、支所を設けて合宿所を自分たちでつくって、毎年こっちに来ようじゃないか、そこまで施設があるんじゃないか、そういうことにもつながってくる。そして、そこでプロの技、あるいは社会人の技を小・中学生が学ぶことも可能になる。体育関係で専門の教育長は、西海市にとってどういう可能性があるのか、簡単によろしいですので、ひとつよろしくお願いします。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  プールを中心としたといいますか、運動公園を中心とした見方でいいますと、議員がおっしゃるように、陸上競技場あり、それから、ソフトボールができる会場、もちろんサッカーもできます。それから、体育館を備えていること、それから、近隣に中学校及び高等学校のグラウンドがありますので、これらをうまく連携されると、おおよそほとんどの競技の大会、合宿等が開催できるものというふうに考えております。 あと、じゃ、プールをということで、温水プールということのお話でございますが、その活用については、1つは、幅広く活用できる面を持っております。議員がおっしゃったように、健康といいますか、リハビリ的な考え方のプールであり、それから、小さい子どもたちの遊びの場であり、それから、何といいますか、競技指向といいましょうか、競技に向かう人たちがトレーニングとして使うような場所でありとか、さまざまな活用ができるということは十分認識をいたしております。もちろん一般市民がいつでもといいますか、いつでもどこでもといいましょうか、従来は地域では大方夏の時期しかできなかったのが年間を通してという考え方もできるわけですけれども、もう一方は、その意義というのと、それから、もう一方の運用とか建設にかかる経費との問題になろうかと思います。温水プールにこしたことはないと思うわけですけれども、あとはその後の運用等にかかる問題を抱えていると思います。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  どちらの担当者、教育長はじめ、保健福祉部長もそれ自体はいいんじゃないかと。本当にそれが実現できるかどうかは別としてということだと思いますけれども、もう1つ、先ほども登壇でも言いましたけれども、自然エネルギーですね、そういうのを活用して、太陽光とか風力、あるいはLED、LEDランプだけで6分の1の電力で済むとか、売電についても、国はどんどん、民主党政権は25パーセントと言っていますから、徹底してやらんばいかん。誰かが手を挙げるのを実は待っているわけですよね。そこで、いち早く手を挙げて、いろんな分野に活用していく。そして、こういう集中した使い方によって、あの西海市が一番進んでいるエコタウンである、そういうイメージですね。バイオマスタウンであるという位置づけを、やっぱり構想は構想で、いつまでたっても構想なので、どこかで進めなければならない。糸口を見つけて進めていかなきゃいけない。広げていけばいいんですよ。そういうイメージアップとして、企画振興部長、あるいは産業振興部長、どちらかでもいいですけれども、そのイメージアップについて、どういうふうに思うのか。長崎県でそれだけ、さすが西海市とか、さすが大村、諫早とか、そういう栄誉なまちがあるのか。2番目、3番目はあまり意味がないんですよ。一番最初にやるからこそ補助金も来るわけですけれども、そういう観点から、どちらかでもよろしいですので、イメージアップづくり、一番最初に手を挙げる、ひとつよろしくお願いします。 ○議長(中野良雄)  答弁を求めます。 葉山企画振興部長。 ◎企画振興部長(葉山千年)  今ご意見がございました。そのイメージアップ戦略でございますけれども、西海市はもともと自然が豊かということで、自然を大切にしていこうということで、いろいろ施策を進める必要があるわけでございますけれども、それに加えて、クリーンエネルギーの部分で、そのエコの部分で何とか西海市をイメージアップして全国にアピールできないかということでございますが、これは自然とエコということで非常にマッチすることでございまして、非常に必要ではないかなと思っております。 ですから、今回のグリーンニューディールの補助金を使いまして、本庁にソーラーパネル、あるいは風力の小型でございますけど、そういう模型を備えて、そういうエコに対しての対策を西海市としても考えておりますというPRをやっていくということで考えておるところでございます。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  ありがとうございます。ですから、PRをやっていこうじゃなくて、これをまずやりたい、そして、そのことによって西海市が、長崎の西海市にモデル地区で見に行こうじゃないか、そこまでやらないと、いつまでたっても西海市は研修、研修で、もう平井議員が行きたくないと言っているんですけれども、逆に、西海市に来てもらう、私もそうなんですよ。いつまで先進地に行けばいいとかと。いつかは応対に時間がないばい、担当ばつくらんばいかんばい、西海市に行こうじゃないかと、これはどうやるかというと、どこがするよりも早く国策とか、あるいは国の特区制度もありますけれども、国の方針さえ、法律さえ変えてでもやろうじゃないか、これが実は地方分権、地方独立なんですよね。その意識がないと、どこがしたとばまねしよう、それは大事なことなんですけど、いつかは独自のまちづくりをしなければいけない、こう思います。 そこで、お金がないということですよね。しかし、お金は本当に大事な部分で、ない袖は振れないということもありますけれども、昨日の田口議員に対する答弁で、財源を発掘していきたい、こういう発言を市長はされたわけですけれども、発掘とは何か。恐らく国の制度とか、そういうことだと思います。ここにたくさんファイルいっぱいあるとですけど、このプール建設に伴って、どういう財源があるのか、当然発掘されていると思いますけれども、ひとつ可能性として、担当、冨永課長かな、あるいは松永部長でよろしいですけど、エコとか、そういうとで、国土交通省、あるいは環境省、農林水産省、新エネルギー庁、NEDOですね、そういうところからどういう補助金が出されようとしているのか。締め切ったのもたくさんあるんですよ。手を挙げないから締め切りましたとかね、そういうのがたくさんあります。12月14日にも期限が迫っているものもあるわけですけれども、どの程度把握してお金がないと言っているのか、ひとつお願いします。 ○議長(中野良雄)  冨永財政管理課長。 ◎財政管理課長(冨永敬二)  まず、今度新設をするプールの建設の財源ですけれども、とりあえずバイパス工事にかかる移転補償、そういったものも考えられますし、あるいは教育関係の補助金であったり、補助裏については合併特例債、そういったものを想定しておりますけれども、先日、国のほうで策定されました追加経済対策でも、さらには地方が行う公共事業に対する交付金が予定をされております。全体で5,000億円という規模ですので、それからいきますと、一定の交付金がまた見込めるんじゃないかというふうな期待をしているところであります。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  私の質問、また間違うたとかなと思うとですけどね、今度の温水プールについては、ソーラーとかLEDとか、あるいはバイオマスとか、熱源として木質ペレットを使う、そういう地球温暖化対策として積極的に取り組む事業については、手を挙げたら、国が3分の1、2分の1、あるいは全額、3年間にわたりとか、そういう共同開発とか、今から日本は進めていくわけですから、でき上がった事業じゃない、そういうこともあるんですよ。地方自治体と、あるいは団体と、あるいは民間と共同でやっていきたい。独立行政法人等もそういうことを企画しております。当然知っとらすと思いますけれども、そこを、ああ、この事業はこの金を使えばもっと安くできるんじゃないか。 市長、発掘じゃなくて、これは霞が関の埋蔵金なら発掘でいいんですけれども、これは全て公示されております。目に見えているのが、木にリンゴとかミカンがなっているもので、根っこの山芋を掘るととまた違うわけですね。ちょっと目を上げて、探す気で探せば必ずあると思います。それが簡単に財源がないからと。じゃ、財源はどうやってとるのかと。西海市で何かするときは必ず財源はないわけですよ。何とかしてとろうというのが市長の言う発掘だと思うんですけど、発掘を真剣にやっているのかなと。掘らんでもいいんですよ。財源の見直しとか、もう一回慎重に、この先進的事例については、いろんな団体からお金をもらえるんじゃないか。教育長も、保健福祉部長も、企画の皆さんも、ああ、いい事業だと言いながら、お金がないと。そういうことじゃ、本当に他に先んじてまちづくりはできづらいと思うんですけれども、市長、そこら辺の財源獲得について、ひとつお願いします。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  議員が申されるまでもなく、各部局の予算編成におきましても、当然、適用できる国の助成措置がないかというのは、これは絶対考えてやっておるわけでございまして、なお一層、そこら辺については国の助成措置等々につきましても再度精査をさせていただきまして、有効活用できるように、有利な予算を活用できるように、これは当然やらにゃいかんと思っております。特に、市長特別枠につきましても、新たな予算措置でございますので、一般財源のただ単なる持ち出しということでは有効な事業ができかねます。したがって、どういう予算を組み込んだらその事業がより効果的に行われるのかということは、当然これは研究をしていかんばいかんと、このように思っておりますので、ご指摘のことについては、今後とも十分配慮をさせていただくこととさせていただきます。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  市長、9月の一般質問の際に、私に対して地に足がついていなかった、そういうお話があったんですけれども、一日一日、本当に経済状況も悪くなる中、必死でやらんばいかんちゃないかな。当然やっとらすでしょうけれども、財源発掘をこれからもしたいということで、私の質問に対して、先ほども言いましたけれども、いろんな助成事業がある、用意されている。農林水産省第1回地球温暖化対策本部、そういうのを見ると、すぐいろんなものが出てくる。そして、事業に対して、地方公共団体に対して、附帯工事とか機械とかさまざま書いて、大臣が承認した経費も含めて2分の1補助とか、何かなかかなといって、こういうのを検証した結果、財源がありませんでしたというお話をしていただきたいんですよ。西海市は財政難だからと、もう何もできません。私たちはみんな知っているわけですから。いろんな財源発掘もして可能性を追求したけれども、いかんともしがたい、こういうご答弁なら、ああ、それはご苦労さまでした、今後も続けていきますと引きますけれども、そういう答弁が返ってこない。今からしますじゃ間に合わない。私みたいな素人がちょっと調べただけでも20~30は出てくるわけですね。素人ですから、本当にこれが当たるかどうかはわかりません。しかし、専門家であれば、そういうことはいくつかありましたけれども、そこに該当しなかったとか、そういうご答弁をいただきたいわけですよ。今後ともじゃいかんと思いますね。ちょっともう言っても同じですけれども、次に移ります。 森林行政ですけれどもね、登壇で3点ほど、これまで申し上げてきた、提言してきた。しかし、ほとんどそれが実現されていない。本当にいい事業ですねと3回とも言って、進めていきたいと言いながら、今回は田中市長になられたわけですけれども、いい事業だと。そして、やっているのは西彼の団体がやっていますよ、今後やりたい。それより一歩進んで、それはそれでいいんですけれども、今すぐお金がなくてもできること、そういうこともあるんじゃないのかな。いろんな事業を活用してやってください、これは私が言いましたから、それは否定しません。そういうのを十分活用していただきたい。しかし、そうじゃなくて、できることがあるんじゃないでしょうか。小学校でドングリを拾ってポットに入れる。お金はかからんとですよ。じいちゃん、ばあちゃんと一緒にドングリを植えてみる、これはすぐできるんじゃないかな。そして、それを高学年が育てて、卒業記念に植えてみる、あるいは入学時に1年生にプレゼントするとか、いろんな可能性を秘めている。西海市のイベントで、今回、5周年記念で市長が記念樹をということでシンボルを指定されて、ハマボウをいただいたわけですけれども、早速私は植えました。ああいうふうに機会をとらえて苗木を植えようじゃないか、どこでもいいですよ。そしてまた、行政サイドで、この場所にいつでも来て植えてくださいとかね。そうすると、ああ、うちは植木鉢に入れよったばってん、ふとうなった。あそこに行って、みんなで植えようね、あんたの20歳の誕生日にしようね、記念日にあそこに植えに行こうね、一本一本積み重ねて、漢字が示すとおり、木が何本もあって森になるわけですから、そして、一日でできない。10年後やってきて、よそからやってきた人、あるいは家庭であのとき植えた木がここまでなったね。いろんな名前があってもいいんじゃないのかな。そこにドングリとか、花とか、ヤマモモでもいいし、そういう活動をやっていただきたい。お金をかけずに、知恵と、そして、みんなを思いやる気持ち、もてなしの気持ちですよね、観光者に対してやるときは。そういうことをしていただければ、すぐできるんじゃないのかなと思うんですけれども、そういう計画ですね、1回目のときも、これは山瀧部長だったと思うんですけどね、イノシシ対策として遊休農地に植樹をするのは本当に有効でした、そう思いますということで、早速やりたいと。そのときおられたのが松永部長ですので、あれから5年近くたちますけれども、何本ぐらい植えられたか、そして、今後どういうふうに計画されているのか、ひとつお願いします。 ○議長(中野良雄)  松永産業振興部長。 ◎産業振興部長松永勝之輔)  何本植えられたかと今尋ねられたんですけど、具体的に事業としてドングリを植えたというのはございません。 ただ、議員から以前からご提案をいただいておりますので、今年度、多以良に約1ヘクタールの旧大瀬戸時代にドングリを植えたところがありますので、シイタケ原木として伐採の適期に来ておりますので、それの作業道をつくりながら抜き切りをして、できれば遊歩道等を1つは考えております。 それと、これは教育委員会のほうと協議が必要かと思いますけど、先ほど言いました学校での苗の栽培ですね、教育委員会と相談して、植える場所は、そこのすぐ近くにあります夫婦堤の調整池として石畳というか、ああいうふうに池はちょっと上のほうにありますので、あそこ等を活用して、あそこに自由に植えてもらうようなやり方を取り組もうかと考えております。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  本当に大規模と私は言わないんですよ。どこでもいいから、まず、どこかで少しずつやっていこうと。そして、いつかは大きな場所を獲得して、そこにみんなで植えよう、それでいいんじゃないのかなと。まず1本植えないと先に進まない、そう思います。 そこで、市長、教育長でもよろしいですけれども、5周年記念のときに、未来予想図ということで各小・中学生が発表された。学校に対して、そういう指導じゃないですけどね、通達といいますか、行かれたんじゃないかな。これは子どもたちは純粋ですから、木についての作文をしましょうとか、あるいはドングリを集めて植えてみましょう、そして、お年寄りの人たちに花つきの木をプレゼントしましょうとか、いろんなアイデアがあると思います。そういうことを含めて、情操教育の一環になると思いますので、教育長、その点について、今後、教育関係でどういうふうに具体的に進めていかれるのか、ひとつお願いします。 ○議長(中野良雄)  野田教育長。 ◎教育長(野田憲佑)  ありがとうございます。各学校で現在取り組んでいる植物の栽培、種をまいて栽培するというのは、かなり幅広くやっております。身近な例で申し上げますと、学級とか学校内でのプランターへの花であるとか、それから、苗を植えてとかやっておりますし、それから、地域の方の協力をいただいて、稲づくりであるとか、そのほか芋づくりとか、いろいろやっております。 今後どう広めるかということになりますと、今、松永産業振興部長が申し上げたような連携をとりながらやる必要があるんではないかというふうに思います。例えば、ドングリの種を拾ってきて芽を出したと。じゃ、子どもたちの夢からすると、それにこたえ得るような場所があって、そして、適当な距離があって、できるような場所があるかというと、そういった面の検討も必要かというふうに思います。したがいまして、今後はそういうドングリであるとか、そのほかの広葉樹といいましょうか、そういうものの栽培についてもやってみたいと思っております。やはり特に郷土を愛するとか、それから情操教育とか、そういった面でも非常に意義があると思います。 ○議長(中野良雄)  9番、田川議員。 ◆9番(田川正毅)  最後ですけれども、市長特別枠ですね、これは本当に私もいいことだと思います。職員の皆さんが企画立案する、その喜びというのは、将来、必ず大きく育っていくと思います。しかし、それが毎年毎年それでいいのか。そこには市長の大いなる基本政策があって、ここはこうやっていくんだ、毎年市民から集めるとか職員から集めるじゃなくて、僕はこうやるんだ、それとは別に、あなた方も考えなさい、こういうのが必要じゃないのかな、私はそう思います。ですから、森林とかね、今私が言ったことじゃなくてもいいです。私はこれを絶対やるんだ、それをぜひ示していただきたい、こういう思いで、西海市が長崎県で一番と言えるようなまちづくりをしていただきたいと思いますので、これは要望として、私の質問はこれで終わります。 ○議長(中野良雄)  以上で田川正毅議員の一般質問を終わります。 これで市政一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。     午前11時1分 休憩     午前11時10分 再開 △日程第2 議案第98号から日程第19 議案第115号までの18件 ○議長(中野良雄)  休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2 議案第98号 西海市条例の一部を改正する条例の制定について(訂正後:西海市税条例の一部を改正する条例の制定について)(297ページに訂正発言あり)から日程第19 議案第115号 平成21年度西海市立病院事業会計補正予算(第2号)までの18件を一括議題とします。 これから質疑を行います。 議案第106号 平成21年度西海市一般会計補正予算(第3号)に対する質疑の通告がありますので発言を許可します。 15番、浅田幸夫議員。 ◆15番(浅田幸夫)  通告をしておりましたので質問をさせていただきたいと思いますが、質疑の通告が12月9日の正午までということでございました。そういうことで通告していましたが、その後の一般質問で市長の考え方は大方理解いたしました。しかしながらせっかく通告をしていましたので、再確認の意味で質問をさせていただきたいと思います。 この主要事業の説明の中に、市立病院の受入候補者の確保をコンサルタント会社に委託するために、この200万円を委託料として上げておるということでございます。市長は市立病院の改革のため、民間に委託する方法と、完全に民間に移譲する方法がございますけれども、このコンサル会社に委託をするということが、どういう方法での市長の方針なのか、そのへんをちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  2款、1項、1目、13節の委託料200万円。15番議員のご質問にお答えをいたしたいと思いますけれども、基本的な考え方といたしましては、本年3月に前山下市長が、市立病院を有床診療所として、養護老人ホーム、やすらぎのいわゆる市立の特別養護老人ホーム併せた3施設を民間移譲をするという方針が出されておったかと思いますけれども、これにつきましては9月定例会でも申しましたように尊重をしてまいりますと。しかし、こういうことを申し上げてまいったわけでございますが、今回、一般質問等での答弁でも申しましたように、地域の医療というものを継続をしていく。いわゆる地域医療を確保していくという、こういうことが、これはもう大前提にならなければならないと、このように思います。地域のニーズに合った現在以上の医療を確実に提供できる受け皿となる事業所が、経営環境整備の観点から指定管理者という提案が仮にあった場合、一定期間、指定管理者制度という選択肢も、これはあるのではないかなあと、このように思っておるところでございます。 いずれにしましても、昨日も12番議員とのやりとりも時間をかけてやらせていただきましたけれども、特に大島・崎戸地区の地域の皆さんたちが真に望む医療体制というものを、今後確立するためにどうしたらいいのか。そのためには民間移譲も視野に入れてコンサルに精査をしていただくと。当然、これはもうコンサル頼みではありません。基本的には経営権者である私の責任上、現状のままではご案内のとおり、西海市立病院がますます地域医療とかけ離れた状況に推移をしておるということを無視できない状況になってきておりますので、そういう意味で苦肉の策といいますか、いっときも早く地域医療を確立せんばいかんと、そういう前提に立ったこの200万円であるというふうにご理解をいただきたいというふうに思っております。 ○議長(中野良雄)  15番、浅田議員。 ◆15番(浅田幸夫)  今議会の一般質問の中で、市長の熱意というものは我々にも伝わってきておるわけでございますけれども、仮に民営化をするということになった場合、さまざまなハードルがあると思われます。そういう中で特に職員組合等との話し合いといいますか、そういうものをされたことがあるのかどうか、そのへんをちょっと伺いたいと思います。 それとまた、今度のコンサルの委託でございますけれども、この委託先について、どのような委託先を考えておられるか、その点をお伺いいたします。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  当然この200万円の予算の趣旨につきましては、職員組合には当然説明をさせていただきました。職員組合のみならず、該当する市立病院の職員さん方を中心に、先般、副市長、それから行革担当理事ともども3人出てまいりまして、職員にも真摯に説明をさせていただいたところでございます。 コンサルにつきましては、前提として先ほど申しましたように、今の現状よりも高度な医療が市民の皆さんたちに提供できるような、これが前提であります。それと、現在の法律の範囲内でいろいろ制度にかかわる法律も改正がなされておりますので、新しいこういった福祉医療の制度を十分活用して、病院としての機能を低下させない、そういう施設を何とかできないかどうかということも前提にさしていただいておるところでございます。いずれにしましても、将来的にどうなるのかわからないような、そういう事業体は絶対あってはならないと、こう考えておりますので、そこらについては厳しい条件を提示してまいりたいと、このように考えておるところでございます。 ○議長(中野良雄)  15番、浅田議員。 ◆15番(浅田幸夫)  今日の西日本新聞にも、西海市立病院民営化へと、こういう大見出しで出ておるわけですね。であれば、これは大島・崎戸の住民の方にはこの見出しを見ると、あら民営化になるとばいねと、いうふうなとらえ方をされるんじゃないかと思います。であれば、やはり病院改革について十分住民の方に説明をするとか、懇談をする、そういう場をぜひつくらなければいかんとやなかろうかというふうに思いますけれども、そのへんのお考えはないでしょうか。 ○議長(中野良雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  これは職員組合の方にも、役員の方にもこうだという一定の方針、また、そういう形が、方針が決定した場合は、議会の皆さん方も当然ですけれども、特に職場の皆さん方には早くお知らせをするということを考えないかんだろうと思います。ましてや地域住民の方々には、これまでも地域審議会や行政区長さん方にもいろいろ意見聴取をしてまいっておりますし、この200万円の予算が既にこの西日本の記事ではこういうふうに報道をされておるわけでありますので、極力そういったいらぬ誤解といいますかね、そいうものがないように、早く皆さん方にお話をし、ご意見を聞く機会をつくりたいと、このように思っておるところでございますし、病院の院長はじめ、医師お二人とも喫緊に、職員の説明の中にはお出でになっておられませんでしたので、個別にお話もせんばいかんと、このように思っておるところでございます。 ○議長(中野良雄)  これで質疑を終わりますが、先ほど議員のほうから日程第2の議案第98号の中で税が抜けているんじゃないかという指摘がありましたので訂正します。 日程第2 議案第98号 西海市税条例の一部を改正する条例の制定についてからということで訂正をいたしたいと思います。(294ページの訂正) これで議案第106号に対する浅田議員の質疑を終わります。 通告による質疑は、終わりました。 これで質疑を終わります。 お諮りします。 議案第106号 平成21年度西海市一般会計補正予算(第3号)は、議長を除く19人の委員で構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託して審査することにしたいと思います。 ご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(中野良雄)  異議なしと認めます。 したがって、議案第106号は、議長を除く19人の委員で構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託して、審査することに決定しました。 ただ今設置されました予算審査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定によって、議長を除く全議員を指名します。 ただ今指名しました予算審査特別委員会委員は、委員会を開催し、正副委員長の互選を行い、速やかに委員会の構成を終わるよう、委員会条例第10条第1項の規定により、ここに招集します。 委員会の開催場所を議員控室に定めます。 ここでしばらく休憩します。     午前11時26分 休憩     午前11時32分 再開 ○議長(中野良雄)  休憩前に引き続き会議を開きます。 正副委員長の互選が行われましたので報告します。 予算審査特別委員会委員長 中里悟委員、副委員長 佐々木義信委員。 以上で報告を終わります。 ただ今、特別委員会に付託しました議案第106号を除く、議案第98号から議案第115号までの17件は、お手元に配布しております議案付託表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託します。 以上で、本日の日程は、全部終了しました。 次回、本会議は、12月18日、午前10時から開きます。 所定の時刻までにご参集願います。 本日は、これで散会します。     午前11時33分 散会...